先日ロンドンで、スターウォーズのVRが体験できるアトラクション「STAR WARS: SECRETS OF THE EMPIRE」を体験してきました。VR体験とは言っても、これはただのVRではなく、ハイパーリアリティを目指した新しいコンセプトのもの。今日は簡単にまとめたいと思います。
新時代のアミューズメント
今までのVRは基本的に小さいスペースで座って楽しむか、動いても数メートル四方の空間で楽しむものでした。しかし僕が体験したものは、用意された大規模なセットの中を自由に動き回って、アトラクションを体験することができます。
それを実現した秘密は「Rapture」という、片目2K両眼4Kで視野角180度という広視野角・高解像度の特別なVRヘッドセット、触覚を伝えるボディースーツ、グラフィック処理を行うためのPCを搭載したリュックサックです。
これにより、PCと繋ぐためのコードに煩わされることなく、自由な移動が実現しています。
目指したのはハイパー・リアリティ
先ほども述べましたが、こちらの施設はただのVR(バーチャル・リアリティ)アトラクションではなく、ハイパーリアリティを目指したものです。VRとハイパー・リアリティの違いは何か。これは現実世界とのインターラクティブ性(相互作用)だと思います。
この体験では、VRヘッドセットをつけているにも関わらず、現実世界の壁に触る、ボタンを押すと言ったことができます。これによって、ただのビジュアルだけのVRに止まらず、よりリアルな体験を実現しました。
これによって「ストーリー・テリング」ではなく「ストーリー・リビング」を目指しているなんてことも語りたいですが、それは別の機会にしておきます。
ストーリー
VR体験が始まると、体験者に「敵の施設に侵入し情報を取ってくる」というミッションが言い渡されます。そのミッション遂行に向けて、白い宇宙服をきたお馴染みの宇宙人(?)や馬鹿でかい溶岩の中で蠢く巨大な宇宙生物と、両手に持った銃を使って戦います。
また敵と銃撃戦をしながら、チームで協力してパズルを解くなんてことも!
僕は全くスターウォーズの話を知らないのですが、それでも全く問題はありませんでした。
仕掛け
細部までこだわり抜かれているこのVR体験。
マグマの近くによると、近くから熱気が伝わってきたり、風が吹いたり、宇宙船で移動している際には地面が揺れたりもします。
さらに敵の撃った弾が体に命中すると、ボディスーツを通じてチックっと痛みが走ります。特にパズルを解くシーンは、難しくないパズルにも関わらず、銃撃が当たってチクチクするので、全く集中できなくてもどかしいというリアルな体験をできました。
また複数での協力プレイも可能だとのことです。
記念写真
体験が終わると、記念撮影を行うことができ、その写真を無料で送ってくれます。
手掛けるのはThe VOID
このアトラクションを手掛けるのはアメリカのVRアミューズメント施設制作企業 The VOID です。THE VOIDは2016年7月に『ゴーストバスターズ』を題材にした、バックパックPCで館内を歩き回れる同時参加型アトラクション「Ghostbusters: Dimension」をよりニューヨークにオープンしたことでも知られています。
会場
ロンドンにある巨大なショッピングモール施設『WESTFIELD LONDON』の中にあります。その中の1階(日本で言う所の2階)のスターバックスの近くに設置されています。
住所:Ariel Way, Shepherd's Bush, London W12 7GF, UK
ホームページはこちら
こちらのホームページで施設の情報を見たり、予約を行うことができます。ロンドン・ロサンゼルス・フロリダに行った際にはぜひ体験して見てください。