人間の土地

コンサルタント1年生の日記

プライバシーはどこに向かうのか? -ブラックミラー『秘密』

創業以来のデータスキャンダルに見舞われている Facebook を見て、昔見た『ブラックミラー・秘密 (英: Shut Up and Dance)』を思い出したので、思ったことをつらつらと書いて見ます。

*ネタバレを含みます。

 

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ストーリー

主人公の男の子ケニーのノートパソコンが、ある日マルウェアに感染し、何者かに自慰行為をしていたという"秘密"の映像を取られてしまいます。

"秘密"を握った犯人は、少年の弱い心に漬け込み、目的を明かさないまま指示を与えます。最終的には同じように"秘密"を握られたオッサンと共に、銀行強盗という悪事に加担させられるというストーリーです。

さらに最終的には、犯人の言いつけを守ったにも関わらず、自慰動画は犯人の手によってネットに流出してしまうという始末。家族や友達に恥ずかしい動画を見られ、さらには銀行強盗はんとなってしまった少年。落ちるところまで、落ちてしまいました。

感想

ネットとプライバシーの問題は永遠と続く

インターネットが高度に発達したこの時代、プライバシーやサイバーセキュリティの問題は避けては通れないものだと思います。ハッキングされて、弱みを握られるというところまでは、誰がこのような被害に合ってもおかしくは無いというリスクを背負って生きていると言っても過言ではありません。どんなにリテレラシーが高くても、被害のリスクはありますが、できるだけ被害を最小限にするために各自が学び続ける必要はあるなと思いました。

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こちらは Facebook 創業者マーク・ザッカーバーグ氏のセキュリティ対策。パソコンのカメラに、テープを張って盗撮を防いでいます。

プライバシーはあってないようなもの

対策が必要だと言ったものの、プライバシーを守るのは現段階でも相当難しく、今後はさらに難しくなって行くことが予想されます。

例えば、コンタクトレンズ型のカメラ。これが普及してしまうと、信じられないほど簡単に盗撮ができるようになります。プライバシーの侵害は待った無しだと思います。

また、最近だとAIを使ってAV女優の顔を好きな顔に変更すると言ったことができるようになりました。これはちょっと別の次元の話にはなりますが、個人のプライバシーを侵害するのと同じような弊害が起こり得るものです。

あと、僕が関心を持っているのが量子コンピューター。スマートフォンを使っているような人なら、その人のあらゆるデータがインターネット上に存在していると言っても過言ではありません。量子コンピューターによる暗号解読は、そのインターネット上にあるデータを危険に晒します。悪用されれば、今まで見たことがないようなデータの流出にも繋がる恐れがあります。

このようなテクノロジの進化は、プライバシーを守ることは不可能とも言えるような世の中を作り出そうとしています。

プライバシーを保護しない国

またお隣の国、中国は個人の権利を無視することで発展してきたという背景があります。中国は比較的、個人情報の保護に関心が低く、それによって芝麻信用のような優れたサービスが生まれたり、ビックデータを元にした人工知能の研究が発展してきました。

もちろん悪用は論外ですが、収集し、うまく活用することは、経済発展と切り離して考えることが難しく、今後のプライバシーについて考える為にも非常に大きなケーススタディだと思います。

プライバシーはどこへ向かうのか

前述したように、プライバシーの問題はテクノロジの発展により、ますます複雑性が上がると思います。

完全に保護することが不可能になることも、十分ありえる未来に、どのように対処していけばいいのか。個人情報の保護の為に、テクノロジを捨てると訴える人と、テクノロジの発展の為にプライバシーを捨てるという、国を2分する状況になることも予想されます。

まあ、この議論には正解がなく、大切なのはバランスとスピード。個人を侵害しないように法規制やセキュリティの強化などをしながら、テクノロジの発展とバランスを取っていく。こればできないと、何のためのテクノロジの発展かわからなくなるなと、ぼんやり思っていました。